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開化堂インタビュー Vol.02

京都、五条にある、
風情ある 開化堂 本店にお邪魔しました。

開化堂 本店

初代からの手法を守り続けて百年以上。
時代や状況が変わっても代々受け継がれる伝統。
「開化堂」六代目の八木 隆裕(やぎ・たかひろ)さんに、
八木さんのものづくりの思いをお伺いしました。

二代目 辻徹

PROFILE

「開化堂」六代目 八木 隆裕( や ぎ たかひろ)さん

進化する茶筒、伝統・工芸の価値を世界に向け発信、
活動中。

vol.1 はこちらから



~「開化堂」vol.2~

≫ いちおしアイテムはありますか
いちおしアイテム開化堂銅ナッツ缶

八木さん:僕自身、楽しんで使っている「ナッツ缶」ですね。 僕、ナッツが大好きで蓋を開けて食べていると食べ過ぎてしまうんです。 なので、中蓋を閉めて、その上に食べる分だけのせて「これで終わりにしよう!」という形状にしました。 シンガポールの友達がオーガニックの生カシューナッツを大きな缶に入れていて・・・、 これがとってもおいしんです!食べるときに中蓋の上に並べて食べていたのを見て、この中蓋をお皿に したらいいよね、と発想を得たんです。中蓋部分をお皿の形状にし、一粒が大きいナッツもたくさん入る サイズにして・・・ナッツのための缶が誕生したんです。ちょうど、親父が新幹線で開化堂の缶にピーナッツ を入れてビールを飲んでいたのを知っていた職人さんが「いいモノを作りましょう!」と言ってくれたことも あって実現しました。人の話や暮らしのシーンの中にヒントは隠れていて。毎日使う道具だからこそ、 どのように楽しんで使うか、暮らしを彩るか、だと思いますね。 僕はこれで、毎日大好きなナッツを楽しくおいしく食べています。


≫ 楽しむって大切ですよね。

八木さん:実はおじいちゃんの影響があると思うんです。小さいころ、親父が仕事が忙しいのでおじいちゃんと過ごすことが 多くて。例えば、京都踏水会というスイミングスクールにも連れて行ってもらっていて、そこで2時間くらい ふらふらになるまで泳がされるんです。そんな疲れ切った僕を見て「タクシーで帰りたいか?わしは 敬老乗車証あるからバスで帰るけど。一緒にバスで帰るんやったら、あの高いアイスクリーム買ってやるけど、 どっちがいい?」って。もちろん、アイスクリーム買ってもらってバスで帰るんですけどね。 そんな感じでいつも楽しいことを考えてくれているおじいちゃんだったので、そんなおじいちゃんの“楽しむ 感覚”が染みついているんですね。毎日のいろんなことを乗り越えていくのに、楽しさは大事だなって感じて いるんです。

八木さんが教える「簡単お手入れアドバイス」

ちょっとした汚れが気になるとき、酢と塩を混ぜたものを使う、というのもいいですが、簡単に・・・なら、“歯磨き粉”。 どうしても気になる部分だけを研磨剤の入った歯磨き粉で汚れを取って、そのあと全体をなじませるように撫でておくときれいになります。毎日なでていると次第になじんできますよ。
どんな風になるのか心配な場合は底面で試してみて。

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