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古道具のたのしみ入門_01(乙女ブロカントマルシェ)



乙女ブロカントマルシェ
古道具のたのしみ 入門



乙女ブロカントマルシェご出店の店主の皆様に、古道具のたのしみ方や
好きになったきっかけを教えていただく企画、
「古道具のたのしみ 入門」シリーズ。

初回はうめだスークに多数ご出店いただいている「MLPショップ」さんに伺いました。



MLP



MLPショップ

近鉄奈良駅から徒歩15分ほどの情緒ある町並みにお店を構える。
イギリスの家具・インテリア、食器、生活雑貨など、MLPショップの商品だけで一部屋作ることを目標に古道具を揃えている。



~インタビュー動画~






Q.古道具屋を始めたきっかけは?


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「元々古道具に興味がある訳ではなかったんです。
イギリス(特にインディーズ音楽)がとにかく好きで、家族がイギリスにいたこともあり、
レコードを求めて現地のアンティークショップやマーケットに通っていました。
そのうちに自然と古道具にも興味が出てきて、購入するようになっていました。」

古道具の世界に入って25年だという山内さん。その入り口は以外にも音楽であった。




Q.骨董の知識や目利きの力はどうやって身に付けてきた?


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「本などを読んで勉強ということでなく、 とにかく目で見て、いいなと思うものを買って。
そうして経験してるうちに知識がついたと思います。その分時間はかかりましたが。
何も知らずただ自分の好みで選んで買い集めて、後から調べてみると
同じブランドばかり買っていたなんてこともあって、そうやって後から納得していました。」

まずは自分の感覚的な"好き"に従って買ってみて、その後詳しく調べてみる。
すると、自分が好きな年代・ブランドが浮かび上がってくるのかもしれない。




Q.アンティークマーケットでの近年の傾向、流行はあるのか?


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「ERCOL(アーコール:イギリスの老舗家具メーカー)
はずっと人気で、現地の人々も皆狙っています。競争率が高く、手に入れることがとても難しいです。
反対にスージー・クーパー(写真の食器)
は現代では日本国内での人気の方が高いため、日本人同士で競い合うことが多いです。
やはり現地の人はマーケットが開催される前から入り込んで買い付けを行っているので
なかなかうまく買い付けが行えないことも多々あります。」

現地の人、日本人同士、一点ものの古道具の買い付けに
ライバルはつきものであるようだ。何十年と買い付けをしている山内さんだからこそ
手に入れられるものも少なくはないだろう。




Q.ものを選ぶ際、何か基準はあるのか?


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「まずは自分の感性、そしてクオリティ。
それから、男性目線でのセレクトという点も心がけています。
ごちゃごちゃしていなくて、比較的シンプルなもの。
現地に行くと、知名度・ブランドという基準ではなく
めずらしいものや、ただ自分が素晴らしいと感じるものなど
そこでしか出会えないものに巡り合えることがあり、
そういった出会いを大切にしています。」

現地や会場で買いものをする楽しさは、調べて出てくる世の中の基準ではなく、
自分の直感、感覚で好きなものを探し、出会えることにある。




Q.はじめてMLPでお買い物する場合、何がおすすめ?


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「まずは小さなものから。絶対に自分の好みや、お部屋に合うものを選んでほしいです。
そうしたら自分(山内さん)がそのものの背景をお伝えできるので。
そうして背景を知っていただくと、そこからまた世界が広がっていくことがあると思います。
せっかく購入していただいたのに、結局たんすの奥にしまわれてしまうなんてことは本望ではありません。
ひとつずつ好きなものを増やしていけばいいと思います。」



情報が簡単に手に入る時代。
入念に調べてから商品を選定するというお買い物スタイルは確かに安心感がある。

だが、MLPの山内さんが提案するのは調べる前に、まず自分の感性に従ってものを選ぶということ。

最初から頭で考えるのではなく、まずは自分の"好き"という感覚に正直に。
そうして出会えたものを店主との会話、または書籍で調べてじっくり深めていく。
そうするとそこからまた新たな好きの世界が広がるかもしれない。
少し遠回りなのかもしれないが、頭で考えても気づけない、
出会えない世界に出会える楽しさがあるのだと思う。